見えない音(その2)

見えない音(その2)

そして、それは突然訪れた。

ピッ、ブーーーーーーー

あの聞こえない音が今くっきりと、いつも以上に鮮明に鳴り響いていた。

「は、無理無理無理」
「何か鳴った」
「怖すぎ」

僕はあまりの怖さに、コメントで叫んでしまった。
心臓の音、謎の音、配信の音が一斉に僕の頭が流れ込んでくる。

Cちゃん
「大丈夫ー?」

配信者を含め、仲間が一斉に僕に駆け込んできた。


「それが分かったら苦労しない」

しりとりは急遽中断となり、配信者の番のまま、僕への中継と変わっていった。


「無理」

Cちゃん
「怖いねそれヨシヨシ」


「ねぇぇぇぇぇぇもうやだぁぁぁぁぁぁぁ」

Bちゃん
「充電切れる」

Bちゃん
「やばい」

ぜんちゃん
「初見です」


「初見さんいらっしゃいませ」

配信者
『初見さんいらっしゃいませ!なんてお呼びすればいいですか?』

ぜんちゃん
「ぜんちゃんでおねがいします」

Cちゃん
「こんばんは〜」

配信者
『性別はどちらですか?』

ぜんちゃん
「おんなです」


「うわぁぁぁぁぁぁぁふざんけんなよぁぁぁぁ」

Cちゃん
「(今は大丈夫なの?)」


「無理無理無理無理」


「僕の部屋から鳴ってる」

配信者
『その声聞かせることできないの?』

Bちゃん
「私も聞きたい」

Cちゃん
「え?おもちゃの音ってことはないの?」

配信者
『家族とか起こしにいけないの?』


「家族が寝てるの一番遠い部屋」

配信者
『その音よく鳴るの?』


「たまに鳴る」

配信者
『どんな音か判明したいから一度配信であがれる?』


「次いつなるかわからない」

Bちゃん
「ワンチャンなにかわかる説」


「ブーーーーーって言ってとまる」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

配信者
『何がなってるんだろ?何かの充電とか?おもちゃとか?』

Cちゃん
「ほか鳴るものなくない?」

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