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【緊急🚨】日向灘の地震について

【緊急🚨】日向灘の地震について
2025年1月13日に日向灘を震源とするM6.6の地震が発生しました。最大震度5弱・長周期地震動階級2を観測し、津波も観測しています。
去年日向灘では、M7.1の大地震が発生しており、不安になっている方が多いと思いますので、解説しておきたいと思います。

●活動推移
日向灘では画像の通り、大地震発生後も地震活動が活発になっています。昨日の23時59分までのデータを見てもそれは明らかです。

●南海トラフ関連
今回のメカニズムは、逆断層型と解析されましたが、Mw7.0には達していなかったため、南海トラフ地震臨時情報「調査終了」が発表されました。因みに今回の地震については、モーメントマグニチュードはMw6.7としています。
※「調査終了」は、「大地震が起きる確率が低くなったから安心して大丈夫」という意味ではありませんので、その辺は誤解をしないようにして下さい。政府が発表している今後30年以内に70〜80%という発生確率というのは、数少ないデータの発生周期から算出された長期評価であり、起きるまでは永遠に上がり続けます。むしろ逆で、起きる時期にどんどん迫っている状態です。

●去年8月の地震との関連
今回の地震は、去年の地震とほぼ同じ位置が震源となっていて、メカニズムから考慮しても関連性は高いと言えます。

●日向灘の領域について
この領域では、数十年に1回程度でM7程度の規模の地震が発生しており、日向灘ではプレート間地震、プレートの内部で起きる地震が2つがあります。
日向灘の領域では、過去の事例を見ると、活発期は一度大地震が発生すると数ヶ月〜数年という期間を空けてから立て続けに来ている傾向も見られます。

また、日向灘の領域では単独でもM8程度の地震も想定されており、1662年の地震ではM7.6とされていますが、実際にはM7.9程度であった可能性も指摘されていて、大津波が襲った記録も残されています。何せよ日向灘の領域は、南海トラフよりも大地震が頻繁に起きる領域で、大地震が発生した場合は津波情報にも注意が必要です。
そして長期的に見ると、日向灘は2019年頃から活発化しだし、活発期になってきていると判断できるので、これからも地震活動の推移には注意が必要といえます。

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