《小笠原付近で地震活動が活発化しています⚠》 2024/11/10 14:03 Share on Facebook Copy URL Report 《小笠原付近で地震活動が活発化しています⚠》硫黄島付近の地震活動の推移の状態を見てみましたが、10月下旬ころから、より顕著な活発化が見られてします。11月7日には、7時55分頃にM6.3の地震が発生し、津波予報(若干の海面変動)が発表されました。小笠原母島で震度2を観測しました。地震のメカニズムは東西方向からの圧力軸を持つ逆断層型となっており、海溝軸付近に近いので、恐らく火山関連ではない可能性の方が高いです。その後も、中規模程度の地震がその後も相次いで発生しています。硫黄島付近は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近に位置しているので、大地震が起きやすい領域です。2000年にはM7.9、小笠原諸島西方沖では2015年にMw7.9のスラブ内で巨大な深発地震が起きたことがあります。この領域の浅い場所で大地震が発生した場合は、津波を伴う危険があるため、注意が必要となります。●気になる推移中期的に見ると、動画の通り、8月頃から活発化し始め、徐々に震源が移動し始めている様子が見受けられ、しかも徐々に活動推移が上昇傾向にあることは注意が必要です。しかも活発化している領域での50kmより浅い場所のM6程度以上の有感地震は珍しく、2019年より前の地震は1977年までに遡ります。M8程度以上のプレート間地震の存在は知られていませんが、伊豆・小笠原海溝は殆ど未知な領域ですので、実は長期的に見ると危険な状態である可能性があります。なので、南海トラフや千島海溝などの騒がれている地震ばかりに注目が集まりがちですが、海溝が存在している場所はすべて大地震が発生する領域なんだということを理解しておいてください(当然内陸部などでも地震は起きますので、日本はすべて危険地帯です)。この場所で大地震が発生した場合は、津波情報にも注意して下さい。鳥島近海でのマグマ活動に伴う津波や2010年の父島近海の地震では、関東や西日本などの太平洋沿岸に津波が押し寄せました。このように遠方で起きた地震や噴火などでも津波が来ることがあります。