ネットのウソについて(1/2) 2018/09/24 17:09 Share on Facebook Copy URL Report ネットのウソについて(1/2)私はウソが嫌いです。デュララチャットという匿名チャットで遊んでいると、どう見てもウソとしか思えない書き込みに出くわすことがある。ところが、参加者が未成年の若年層が多いこともあって、簡単に信じ込んでそのまま会話を続けていたりする。例えば、自称医学部卒業というので、「Uro って何科の略称か分かる?」と聞くと、分からない (笑) Uro とは泌尿器科の現場での略称。実習をしているような医学生なら絶対に知っていなければならない略称。また、自分は大学院卒で大企業のIT関係に就職したばかりだというので「今なんの仕事してるの?」と聞くと、「入社後すぐにプロジェクトリーダーで何人も人を使ってる立場や。だからヒマなんやぁ。」という。知らない人が聞いたら、はあ、大学院を出たら、すぐにでも人を使うような偉い立場になるんだなあ、と思うかもしれないが、これも大ウソだ。大企業のIT関係だったら、まずは必ず数カ月以上の研修期間がある。企業が大学院卒に求めているのは高度な専門性を企業の中で活かすことだ。当然、大学院でやってきたことと会社でやっていることは違う。企業で専門性を活かすための勉強をさせると同時に、大学院生は研究馬鹿で社会性に乏しい人たちが多いので、社会性を身につけさせるための研修も行われる。どこまで手厚い研修を受けさせるかが大企業の大企業たるゆえんでもあるし、入社した大学院生への期待の度合いでもある。逆に、いわゆるブラック企業ではほとんど研修などない。いきなり現場に入らさせて、OJTと称していきなり仕事をすることが研修であると言われたりする。ブラック企業では基本的に人材の使い捨てだから、それで合わなければ辞めて下さい。でおしまいだ。以上から「大企業のIT関係に就職した大学院生」が入社後いきなりプロジェクトリーダーとして何人もの社員を抱える、ということがウソだということは明白。ちょっとでも現場を知っている人間からすると笑ってしまうようなウソなのだ。